ゴースト・ネット 幽霊ネット
By jhjanicki on ,1 30th, 2017 in 環境意識, 環境保護, ゴーストネット, コメントはまだありません

このアート作品は、沖縄を拠点に活躍するアーティスト、ヘイゼル・クルザードの手による、海ガメがゴースト・ネットに絡まって動けない様子を描いたものです。
ゴースト・ネットとは、放置され破棄された漁に使用された網のことで、こうした捨てられた網は、何年どころか何十年もの間、海流に乗って世界の海洋を旅します。海ガメや鳥、サメやエイ、ジュゴン、イルカやクジラなど、毎年何百万匹もの海の生き物が、こうした網に体を傷つけられたり、殺されたりしています。 こうして動物たちがネットに絡まれ傷つけられることを、「ゴースト・フィッシング(幽霊釣り)」と言います。ゴースト・フィッシングによって動物たちは疲労や窒息、餓死や四肢欠損に苦しみ、ひいては死に至るのです。(オリーブ・リドレー・プロジェクト)
実は、沖縄に生息する海ガメの死亡原因ほとんどが、釣り網に絡まっての窒息死なのです。日本は世界でも有数の海産物消費国であり、世界で最も魚を消費する国と言われます。その消費量は7.5億にも昇り、これは世界の漁獲量の、およそ10%に相当します。問題の多い、ゴースト・ネットを生み出すような漁法としては、流しさし網、まき網、底引き網などが挙げられます。

Image by Ramón Domínguez
ゴースト・ネットが海ガメに与える影響が如何に恐ろしく有害であるかを説明しましょう。最近、インド洋に生息するオリーブ・リドレー亀がネットに絡まり、前肢が切断されてしまいました。幸運なことに、獣医がうまく義肢を作成することができたので、カメは再び海に戻ることができました。(詳細リンクはこちら)
オリーブ・リドレー・プロジェクトは、海ガメの保護を目的としたチャリティです。主な活動として、ゴースト・ネットに捕まった海ガメを保護すると同時に、ゴースト・ネットがどのようにして運ばれるのかを根本的に探るための研究を行っています。このトピックをより深く理解するためにも、彼らのウェブサイトを訪れてみて下さい。もしゴースト・ネットを見つけることがあれば、どうか彼らのサイト上にあるこのデータベースに情報登録を行ってくださいね。
翻訳者:森 麻紀子
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